これはD&D4版のPC・メルセーデの友達を増やすための企画ですw
(PC小話についてはこちら)
◆第1日曜 メルセーデが語る
昔、ちょうど私たちがそれぞれの名前より「シルヴァークロークス」と多く呼ばれるようになった頃。
アージェントのあのおっさんも虹の橋の向こうに渡って数年が経った頃。わたしは巨人族の凍った島に一度一人で戻ったことがありました。
あのとき、氷の彫像を作って暮らしていた、巨人族の元副官に会いに行くためにです。
「エンデュアエレメンツ」ももう一人でかけられますし、「シャドウウォーク」もできますから、旅に不安はありませんでした。あの元副官が一人でどうしているのかが気になったからです。
わたしには、仲間がいます。
…友達は、仲間以外ほとんどいませんが(苦笑)。
あの元副官には…その仲間も、友達もいないからです。
わたしが友達になる、なんて大それたことは言えませんけれども、何か必要なものを届けるぐらいならできるのではないかと思っていたのです。
巨人族の彼の好みもわかりませんでしたから…たまたまエッジに魔法学で教えてもらいました。
ガンちゃんに聞かなかったのは、ガンちゃんに言ってしまったら、こっそりは行けなかった気がしたからです。
まあ、もっとも、彼がプリンス・オヴ・ヘルとしての仕事に忙しそうだったというのもありましたが。
しかし、エッジは、フロストジャイアントの弱点などは教えてくれるのですが、好みの食べ物もひとつも教えてはくれませんでした…。
そんなわけで、シチューとパン、ワインと牛乳を並べ、「ハンド・オヴ・フェィト」に聞くことにしたのでした。
かくして、わたしはパンと牛乳をヒューワーズ・ハンディ・ハヴァサックに詰め込み、魔法の馬で影界を出かけました。
影界からあの雪の岩戸?を見つけることはとても難しかったのですが、3.5版のラウラおばあさんから教えていただいたtake10でなんなく知覚に成功、探すことができました。といっても、馬を近づければ、岩戸のあたりにはたくさんの巨人の彫刻が並んでおり、すぐ彼が作ったものだと気がついたのですが。
「すみません…こんにちは…」
おそるおそる入ります。
「あの…副官さん、いますか…?」
ゆっくりと、あえて鎧の音はそのままに洞窟の中に入っていくと、以前仲間と彼を見たときと同じように、工房と思われる小さな部屋の真ん中にある氷の椅子に座り、大きな氷に彫刻をしていました。
「誰だ」
「あの、メルセーデといいます、数年前、この島で巨人族が大量に…」
「ああ、あの時来ていた人間どもか。今頃何のようだ」
フロストジャイアントの元副官は、こちらをちらと一瞥しただけで、視線を手元に戻し 、作業を続けます。
ああ、この巨人族のこの態度!
あの鼻持ちならないエラドリンでさえ、話が終わるまでこちらを見るというのに!
「ええと、別に用事はないのですけれども…」
「ならさっさとか」
「えっと!パンと牛乳をもってきました!牛乳は(袋の中で暖めてきたから)暖かいですよ!」
「…」
不思議そうな顔、というのでしょうか。
顔色はわからないですが、前にいるフロストジャイアントは、あからさまに面倒そうな顔をしています。
大型で顔が大きいので、機微までわかるというものです…。
「食べませんか?よければ一緒に?いやでしたら置いていきますし」
「…何をしたいのだ?」
「だから、一緒に食べたいのです」
「…なぜ?」
巨人族だって、家族と一緒に食事をすることぐらいあるでしょうに!
だったら、「食べませんか」でわかりそうなものなのに!<ヒューマンの器の小ささ
「…だから、一緒に食べたいからです。いけませんか?できれば、最近、何をしていたのかを聞きたいのです。それだけです」
「…」
まだこの巨人は怪訝そうな顔をこちらに向けています。
しょうがないか、別にアポもとらずに来たんだし。
まあ、友達でもない人と一緒にご飯をたべる習慣のない人たちかもしれないしね、自分だって果たしてそういえるか…
「よいだろう」
「は?」
「隣の部屋の椅子に座れ。氷のくずを払ったら儂も椅子に座ろう」
「あ、はい!」
それから、親しくないもの同士のぎこちない会話が始まりました(笑)。
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◆第1日曜 メルセーデが語る
昔、ちょうど私たちがそれぞれの名前より「シルヴァークロークス」と多く呼ばれるようになった頃。
アージェントのあのおっさんも虹の橋の向こうに渡って数年が経った頃。わたしは巨人族の凍った島に一度一人で戻ったことがありました。
あのとき、氷の彫像を作って暮らしていた、巨人族の元副官に会いに行くためにです。
「エンデュアエレメンツ」ももう一人でかけられますし、「シャドウウォーク」もできますから、旅に不安はありませんでした。あの元副官が一人でどうしているのかが気になったからです。
わたしには、仲間がいます。
…友達は、仲間以外ほとんどいませんが(苦笑)。
あの元副官には…その仲間も、友達もいないからです。
わたしが友達になる、なんて大それたことは言えませんけれども、何か必要なものを届けるぐらいならできるのではないかと思っていたのです。
巨人族の彼の好みもわかりませんでしたから…たまたまエッジに魔法学で教えてもらいました。
ガンちゃんに聞かなかったのは、ガンちゃんに言ってしまったら、こっそりは行けなかった気がしたからです。
まあ、もっとも、彼がプリンス・オヴ・ヘルとしての仕事に忙しそうだったというのもありましたが。
しかし、エッジは、フロストジャイアントの弱点などは教えてくれるのですが、好みの食べ物もひとつも教えてはくれませんでした…。
そんなわけで、シチューとパン、ワインと牛乳を並べ、「ハンド・オヴ・フェィト」に聞くことにしたのでした。
かくして、わたしはパンと牛乳をヒューワーズ・ハンディ・ハヴァサックに詰め込み、魔法の馬で影界を出かけました。
影界からあの雪の岩戸?を見つけることはとても難しかったのですが、3.5版のラウラおばあさんから教えていただいたtake10でなんなく知覚に成功、探すことができました。といっても、馬を近づければ、岩戸のあたりにはたくさんの巨人の彫刻が並んでおり、すぐ彼が作ったものだと気がついたのですが。
「すみません…こんにちは…」
おそるおそる入ります。
「あの…副官さん、いますか…?」
ゆっくりと、あえて鎧の音はそのままに洞窟の中に入っていくと、以前仲間と彼を見たときと同じように、工房と思われる小さな部屋の真ん中にある氷の椅子に座り、大きな氷に彫刻をしていました。
「誰だ」
「あの、メルセーデといいます、数年前、この島で巨人族が大量に…」
「ああ、あの時来ていた人間どもか。今頃何のようだ」
フロストジャイアントの元副官は、こちらをちらと一瞥しただけで、視線を手元に戻し 、作業を続けます。
ああ、この巨人族のこの態度!
あの鼻持ちならないエラドリンでさえ、話が終わるまでこちらを見るというのに!
「ええと、別に用事はないのですけれども…」
「ならさっさとか」
「えっと!パンと牛乳をもってきました!牛乳は(袋の中で暖めてきたから)暖かいですよ!」
「…」
不思議そうな顔、というのでしょうか。
顔色はわからないですが、前にいるフロストジャイアントは、あからさまに面倒そうな顔をしています。
大型で顔が大きいので、機微までわかるというものです…。
「食べませんか?よければ一緒に?いやでしたら置いていきますし」
「…何をしたいのだ?」
「だから、一緒に食べたいのです」
「…なぜ?」
巨人族だって、家族と一緒に食事をすることぐらいあるでしょうに!
だったら、「食べませんか」でわかりそうなものなのに!<ヒューマンの器の小ささ
「…だから、一緒に食べたいからです。いけませんか?できれば、最近、何をしていたのかを聞きたいのです。それだけです」
「…」
まだこの巨人は怪訝そうな顔をこちらに向けています。
しょうがないか、別にアポもとらずに来たんだし。
まあ、友達でもない人と一緒にご飯をたべる習慣のない人たちかもしれないしね、自分だって果たしてそういえるか…
「よいだろう」
「は?」
「隣の部屋の椅子に座れ。氷のくずを払ったら儂も椅子に座ろう」
「あ、はい!」
それから、親しくないもの同士のぎこちない会話が始まりました(笑)。
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