8/12、妹の職場になるところへ住むところ探しを兼ねて旅行に。

そしてこの日、ペルセウス流星群が流れていましたー。
今日はタネちさんを置いて旅行。
妹の膳をパチリ。
まずはホッカイシマエビがうまかった! pic.twitter.com/jTREl9mq04
posted at 20:22:49

そしてこの日、ペルセウス流星群が流れていましたー。
3つぐらい流星見てきたー
posted at 23:09:30
夏だねえ pic.twitter.com/g4UJn1zs7i
posted at 18:54:22

妹と、あんまり意味なく歩いてみました。
夏って感じでした。
暑かったです。
人も多かったです。
でもザワザワ感が楽しかったです。
妹と街に出かけまして。
思い切ってパフェ。

夏が過ぎたら、妹が道内だけど結構遠いところに引っ越して仕事するので、そのための買い物に行ったのでした。
がんばれよー。
思い切ってパフェ。
パフェー! pic.twitter.com/MMsxYa8Tj3
posted at 17:36:44

夏が過ぎたら、妹が道内だけど結構遠いところに引っ越して仕事するので、そのための買い物に行ったのでした。
がんばれよー。
カレーライスのデカいトッピングにしようと黄色いズッキーニ焼いたらなんかとっても金メダル!
奥さん、今晩は夏野菜の金メダルカレーはいかがですか? #今日のこんだて pic.twitter.com/CI2kJULJRT
posted at 13:02:27

「姫、先に向かっててください。この後に追いかけますゆえ」
エッジは抜刀し、前の敵とジュエルの間に立ちふさがる。
「でも」
ジュエルが言おうとしたとき、エッジは両の手でその刀を上段に構えた。
握りなおした刀のその身は薄く、ランタンの弱い光にもきらりと輝いた。
青い鎧と銀の縁飾り、そして刀。
エルフの細身の男は、洞窟内で淡く輝く青い炎のようであった。
その背を見ているジュエルはごくりとつばをのんだ。
戦いは避けられない。
「でも…あなたを置いては」
一歩下がりながらも、不安を口にした。
戦いが始まるときに、そんなことを言うなど、言語道断である。
しかし、彼女は言わずにはいられない性分だった。
むしろ、すべての不安を口にして、すべての悪い可能性を封じたいほうであった。
そんなジュエルの癖をエッジは了解していた。
「拙者が戻らなかったときが、ありましたか?」
エッジが小さな声でジュエルに聞いた。
「…!」
「姫、疾(と)く」
ジュエルははっとした。
そして、覚悟を決めてジュエルはうなづいた。そしてすぐテレポートの詠唱をはじめた。
エッジを除いた仲間を対象とし、安全な地へと送るために。
エッジの青い鎧と刃がきらりと輝き、前へ出るのと同時に詠唱を完成させた。
目の前に輝く光が現れる。
光は収束し、限界を超えるように弾け、虹色になって方々に散った。
その瞬間、後方の6名はその空間から姿を消した。
残るは、敵と、エッジのみ。
-----
「ほほう、私の弟弟子であるミスラルエッジよ、己を犠牲として味方を逃したか」
「うるせーチンが」
「チ…! 兄弟子に向かって何を…」
「チンだよ。オマエなんてチンだよ。確かに兄弟子だよ? ホントならあんま悪く言いたかねーけど、オマエ師匠倒したじゃん。それってどうよ。その必要あったか? しかもオマエいっつもお母さんと一緒の登場ばっかじゃん。どうせ家で『チンして食べてね♪』とかおばさんに言われてんだろ。いまさらしゃしゃってくんじゃねーよ」
「ミスラルエッジ…おぬしは本当に…こうなんというか…エルフ語が雑というかなんと言うか」
「俺のことはオマエに関係ねーだろ」
「いやまあそうではあるが」
「というか何なの? 一人で出てきて勝てると思ったの? 馬鹿なの?」
「いや一人ではなくドラウの軍勢率いてるんで」
「部隊着くの遅いとか、意味ないと思わない? 同時に来ないってことは、その間自分で何とかできるとか思ってた? 俺の前で? ホント馬鹿なの?」
「ふざけるな! こちとらおぬしより2レベルも上!本気を出せばオマエのBAB(※1)とか呪文ぐらい…」
「ハア? ふざけるなってこっちの台詞ですけど?」
「!」
「オマエ、俺に勝てると思ってんの? たかが俺のアッパーバージョンだろ? なら、俺の運用で 俺 が 負 け る わ け ね ー じ ゃ ん 」
-----
ジャマーシップが港に係留されている。すでにアローガムは先ほどからずっと時計を気にしている。出航の時間が来ているのだ。
「エッジ殿…」
ジュエルは魔方陣をずっと見つめている。エッジがそこから戻ってくるのを待っているのだ。
ハーフエルフのネアは、甲板の上から声をかけた。
「ジュエル、そろそろ船にあがろう? もう王宮まで向かわなきゃならない時間よ。これ以上ここでは待てないわ」
ネアは少し言葉を選びながらも告げる。もう猶予はない。
エーテルの海を渡る風に、ジュエルはケープの前をあわせる。
「でも…エッジ殿が…」
「彼ならすぐ追いつくわよ。どんな方法でもあるんだから」
「でも…」
ジュエルが、不安を口にしようとしたその瞬間、先ほどまで見つめていた魔方陣に強い光が収束した。その後、虹色にはじけたかと思うと、空中から青に銀の縁取りの鎧をつけたエルフが倒れ掛かってきた。
「キャッ!…エッジ殿!」
「すまぬ、ちと、待たせたでござるか…」
エルフの女性の肩に顔を乗せるようにして出てきた青銀の鎧の男は、疲れた顔を上げ、笑った。
「エッジ殿、怪我をしております!ゴートさんに癒しの奇跡を…」
「姫、拙者は大丈夫でござる。それより…早く任務を遂行すべきにござる…くっ」
安心した顔をしたのはジュエルだけではなかった。
ネアも声をかけた。
「怪我しちゃったね、エッジ!…でも詳しい話はスペルジャマーシップの中で聞くわ」
「そうすることにしよう…」
「歩けないほどじゃないわね、エッジ? アローガムさん! エッジが帰ってきたわよ!船を準備を!」
甲板のネアに、エッジは笑顔をつくり、手を挙げて答えた。
エッジがシップへと歩くその後ろを、ジュエルが心配そうについていく。
「無事、戻ってきてくださって、よかった…」
「拙者、姫に約束したでござるゆえ」
エッジはやや足を引きながら、小さく応えた。
「ええ、あなたは約束を破ったことはありませぬから…でもよかった…」
少し立ち止まり、エッジは後ろを向く。
ぶつかりそうになったジュエルは、驚いて顔をあげる。
「大丈夫でござるよ…姫、泣いているでござるか?」
「そ、そんなことありません! よかったって言っただけです!」
エッジは怒ったような声のジュエルを少し不思議そうな顔をして見ていたが、「ヘンな姉さん」とエルフ後で小さく言うと、また前を向いて歩き出した。
船は予定通りのメンバーを乗せ、山のふもとにある王宮へと飛んでいったのであった。
-----
・ギャップ萌えにも限度があるわあって言う話。
・丸瀬布の雨宮号を見ながら。
・列車がスペルジャマーシップだったらなー雨宮ってウォーターディープと似てない?と思いながら。
・ジュエルは昔からこんな面倒な設定でしたー。
ミスラルエッジ
グレイエルフ。故ライトニングエッジに師事した。
兄弟子がイーグルエッジで、ここでは「敵」。
ジュエルの一番上の姉であるスターダストと婚約中。
でも一番の仲良しはネア姐さん。
ムーンジュエル
グレイエルフ。ウィザード。
ツリーオブライフを護る村長の三女。ゆえに姫と呼ばれる。
ライトニングエッジのことが好き。
エッジは抜刀し、前の敵とジュエルの間に立ちふさがる。
「でも」
ジュエルが言おうとしたとき、エッジは両の手でその刀を上段に構えた。
握りなおした刀のその身は薄く、ランタンの弱い光にもきらりと輝いた。
青い鎧と銀の縁飾り、そして刀。
エルフの細身の男は、洞窟内で淡く輝く青い炎のようであった。
その背を見ているジュエルはごくりとつばをのんだ。
戦いは避けられない。
「でも…あなたを置いては」
一歩下がりながらも、不安を口にした。
戦いが始まるときに、そんなことを言うなど、言語道断である。
しかし、彼女は言わずにはいられない性分だった。
むしろ、すべての不安を口にして、すべての悪い可能性を封じたいほうであった。
そんなジュエルの癖をエッジは了解していた。
「拙者が戻らなかったときが、ありましたか?」
エッジが小さな声でジュエルに聞いた。
「…!」
「姫、疾(と)く」
ジュエルははっとした。
そして、覚悟を決めてジュエルはうなづいた。そしてすぐテレポートの詠唱をはじめた。
エッジを除いた仲間を対象とし、安全な地へと送るために。
エッジの青い鎧と刃がきらりと輝き、前へ出るのと同時に詠唱を完成させた。
目の前に輝く光が現れる。
光は収束し、限界を超えるように弾け、虹色になって方々に散った。
その瞬間、後方の6名はその空間から姿を消した。
残るは、敵と、エッジのみ。
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「ほほう、私の弟弟子であるミスラルエッジよ、己を犠牲として味方を逃したか」
「うるせーチンが」
「チ…! 兄弟子に向かって何を…」
「チンだよ。オマエなんてチンだよ。確かに兄弟子だよ? ホントならあんま悪く言いたかねーけど、オマエ師匠倒したじゃん。それってどうよ。その必要あったか? しかもオマエいっつもお母さんと一緒の登場ばっかじゃん。どうせ家で『チンして食べてね♪』とかおばさんに言われてんだろ。いまさらしゃしゃってくんじゃねーよ」
「ミスラルエッジ…おぬしは本当に…こうなんというか…エルフ語が雑というかなんと言うか」
「俺のことはオマエに関係ねーだろ」
「いやまあそうではあるが」
「というか何なの? 一人で出てきて勝てると思ったの? 馬鹿なの?」
「いや一人ではなくドラウの軍勢率いてるんで」
「部隊着くの遅いとか、意味ないと思わない? 同時に来ないってことは、その間自分で何とかできるとか思ってた? 俺の前で? ホント馬鹿なの?」
「ふざけるな! こちとらおぬしより2レベルも上!本気を出せばオマエのBAB(※1)とか呪文ぐらい…」
「ハア? ふざけるなってこっちの台詞ですけど?」
「!」
「オマエ、俺に勝てると思ってんの? たかが俺のアッパーバージョンだろ? なら、俺の運用で 俺 が 負 け る わ け ね ー じ ゃ ん 」
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ジャマーシップが港に係留されている。すでにアローガムは先ほどからずっと時計を気にしている。出航の時間が来ているのだ。
「エッジ殿…」
ジュエルは魔方陣をずっと見つめている。エッジがそこから戻ってくるのを待っているのだ。
ハーフエルフのネアは、甲板の上から声をかけた。
「ジュエル、そろそろ船にあがろう? もう王宮まで向かわなきゃならない時間よ。これ以上ここでは待てないわ」
ネアは少し言葉を選びながらも告げる。もう猶予はない。
エーテルの海を渡る風に、ジュエルはケープの前をあわせる。
「でも…エッジ殿が…」
「彼ならすぐ追いつくわよ。どんな方法でもあるんだから」
「でも…」
ジュエルが、不安を口にしようとしたその瞬間、先ほどまで見つめていた魔方陣に強い光が収束した。その後、虹色にはじけたかと思うと、空中から青に銀の縁取りの鎧をつけたエルフが倒れ掛かってきた。
「キャッ!…エッジ殿!」
「すまぬ、ちと、待たせたでござるか…」
エルフの女性の肩に顔を乗せるようにして出てきた青銀の鎧の男は、疲れた顔を上げ、笑った。
「エッジ殿、怪我をしております!ゴートさんに癒しの奇跡を…」
「姫、拙者は大丈夫でござる。それより…早く任務を遂行すべきにござる…くっ」
安心した顔をしたのはジュエルだけではなかった。
ネアも声をかけた。
「怪我しちゃったね、エッジ!…でも詳しい話はスペルジャマーシップの中で聞くわ」
「そうすることにしよう…」
「歩けないほどじゃないわね、エッジ? アローガムさん! エッジが帰ってきたわよ!船を準備を!」
甲板のネアに、エッジは笑顔をつくり、手を挙げて答えた。
エッジがシップへと歩くその後ろを、ジュエルが心配そうについていく。
「無事、戻ってきてくださって、よかった…」
「拙者、姫に約束したでござるゆえ」
エッジはやや足を引きながら、小さく応えた。
「ええ、あなたは約束を破ったことはありませぬから…でもよかった…」
少し立ち止まり、エッジは後ろを向く。
ぶつかりそうになったジュエルは、驚いて顔をあげる。
「大丈夫でござるよ…姫、泣いているでござるか?」
「そ、そんなことありません! よかったって言っただけです!」
エッジは怒ったような声のジュエルを少し不思議そうな顔をして見ていたが、「ヘンな姉さん」とエルフ後で小さく言うと、また前を向いて歩き出した。
船は予定通りのメンバーを乗せ、山のふもとにある王宮へと飛んでいったのであった。
-----
・ギャップ萌えにも限度があるわあって言う話。
・丸瀬布の雨宮号を見ながら。
・列車がスペルジャマーシップだったらなー雨宮ってウォーターディープと似てない?と思いながら。
・ジュエルは昔からこんな面倒な設定でしたー。
ミスラルエッジ
グレイエルフ。故ライトニングエッジに師事した。
兄弟子がイーグルエッジで、ここでは「敵」。
ジュエルの一番上の姉であるスターダストと婚約中。
でも一番の仲良しはネア姐さん。
ムーンジュエル
グレイエルフ。ウィザード。
ツリーオブライフを護る村長の三女。ゆえに姫と呼ばれる。
ライトニングエッジのことが好き。
ウォーハンマーRPGのPC、マーセルが、どんな風にしてのなかさんPC・ドルウェンのホモホモしい魔の手から逃れているか?
それって、意外と「健全な思考」じゃないかと思うのですよね。
そんな、流星群降る夜の一考について。
-------
よく晴れた日の夜だった。昼間は蒸し暑い一日だった。
住み慣れた町を出て、アルトドルフへと移動してきた途中の道で、俺たちはとある旅籠に泊まった。
正直、山も濃く、野宿も覚悟の日であったので、黄昏ごろに明かりが道の先に見えたときは正直ほっとした。
この季節、野宿は蚊がうるさくてかなわない。暑苦しいのに、のみがついた毛布を頭までかぶるのは少々やっかいだからだ。それに較べれば、旅の宿の馬糞臭い藁の上であっても、まだましだというものだ。
この旅籠では、思ったより清潔な部屋があてがわれた。都会と同じだけの料金を取るのかとはじめ愉快ではなかったが、このきれいな空気、敷き布であれば納得だ。
しかも、旅籠は少々変わったつくりになっていた。大きな風呂がついていた。部屋よりも大きいほどの風呂場に、敷布よりも大きな大きな湯だまりがあり、そこから湯気が上がっているのだ。また、風呂部屋から外に出るドアがあり、そこから池かと思うような大きな湯だまりもあった。その湯だまりに、皆で一斉に入るというものだ。
仲間はみな大きな溜め湯に入る習慣がないのと、人に裸を見せるのがいやなようで、今晩は湯浴みをしないとのことだった。
ジェフリーにいたっては、よく賭けで裸一貫で帰ってくるのに、なぜ風呂で裸になるのが恥ずかしいのか、俺には皆目見当がつかぬ。
最近トマソは鎧を脱ぐところすら俺たちに見せないようになった。あいつは何か重要なことを俺たちに隠しているような気がするが、まあ今のところはわからぬので放っておくしかない。
俺は昔、月代(さかやき)の仕方を教えてくれた部族が、このような大きな湯に入る習慣があったので、この風呂の入り方を心得ていた。
なので、「よければ俺が入り方を教えられるが…」と、遠慮がちに薦めてはみたが、誰も首を縦に振らなかったのだ。ハインツなどはまるで俺からの手ほどきは受けぬと言ったように鼻をフンと鳴らした。皆、大きな風呂の開放感というものを知らずに生きているのがもったいないと思っているのに。
ただ、俺が兄上と呼んで慕っているエルフの男、ドルウェンだけは是と言った。
「そうだな…今はまだ皆が起きているから、その間は皆と行動しよう。ちょうど寝静まったころ、カッケルファックス流星群が見えるころにね、二人で風呂で酒を飲もう」
「や、兄上、そんな耳元で言わなくても聞こえます。して、流星群とは何ですか?」
最近の兄上は、何かと耳元で話をしてくるのが気にはなっているが、特に困ったことではないので、毛嫌いするのも申し訳なく、なんとなく近すぎるときだけこのように言っている。
「流れ星がたくさん降ることだよ。年に一度、そんな夜があるんだよ」
「それが、今日ですか」
「そう」
これはまた、エルフの兄上は洒落たことを言うなと思った。
ふうんと軽く返事をして、ではまたあとで、と兄上に告げた。
最近、同じエルフのヤンバルと仲良くしている兄上が、なんとなく面白くないような気がしていた。だが、今日は自分の方を見てくれていて、少しうれしいようなくすぐったいような心持ちがした。
「まあ、先に風呂を使わせていただきます」
「長風呂はのぼせると言いますからね、気をつけるのですよ」
「大丈夫ですよ!」
時々、兄上は、まるで子供か女を心配するように俺を扱う。
まあ、エルフに較べれば、俺は子供のような年なのかもしれない。
もう29歳にもなって、とっくに大人のはずなのだが。
仲間の居る部屋に鎧と金目のものを置き、暗くなった廊下を一人で渡り、大きな風呂へ向かった。風呂場の前の脱衣所に服を置き(ダガーも一本だけ革靴の隠しに入れてある)、腹からタオルをたらし、前をかくして風呂に入る。
女はどうだか知らないが、男はこれで用が足りるのだから、何も裸であることを恥ずかしがることはないのにと思うのだが、彼らはその説明を聞くことすらできぬ辛抱の足らぬものたちばかりだった。
近くにある、ジョッキのようなもので湯をすくい、体に数杯かけ、身を清めてから湯につかる。
ああ。
湯の中に体が解けゆくような感覚。
この開放感。
この開放感がよいのだ。
なんという快楽であろう。
仲間が知らぬことが、もったいなくてしょうがない。
できることなら、教えたいし、共有したいと願うのに。
湯屋の向こうの空を見上げた。まだ西の空は赤く染まっていた。真上の空はようやく夜の女神の色である紺に染まりつつあった。木々と湯気で星がまばらに見えたが、流れ星は目を凝らしても見えなかった。
「そういえば、兄上は…」
流星群を見よう、といった。
皆が寝てから、と言ったから、夜中だろうか。
「兄上は、そんな時間に俺を酔わせてどうするんだ。こちらは生娘でもあるまいし」
と、ひとりごちて笑った。
生娘ならぬ「生男」も価値があるならよいのに、と、思いながら、少し笑った。
しばらく湯につかり、幸せな時間を堪能していたが、少したつともう飽きてきた。
頭に濡れたタオルを乗せ、湯のへりに積んである石に両手をかけながら、考えていた。
さて、兄上が入ってくるまで待とうか。
風呂での酒は多分うまいだろう。
だが、それほど酒が強くない俺は、すぐ酔いが回る。
そうなると、久しぶりの兄上との話す時間が短くなるだろう。
ならば、いっそ部屋で兄上と長く語らおう。そうだ、それがいい。
ざばと湯からあがった俺は、タオルで体の水分を手早く吹きとり、いつもの服を着て戻ることにした。
兄上と、もっと話そう。
そして、もっといろいろなことを知ろう。
そういう時間を兄上も欲してくれているのだろう。
女の話しかしないハインツや、賭けの話しかしないジェフリーなんかより高尚な話をしよう。
そうだ、そんな一時的な快楽ではない、もっと高みの話だ。
俺は、暗くなる前に急いで服を身につけ、部屋へと戻っていったのだった。
-----
マーセル、セーーーーーーフ!
網走、呼人の温泉につかりながらこんなことを考えてました。
それって、意外と「健全な思考」じゃないかと思うのですよね。
そんな、流星群降る夜の一考について。
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よく晴れた日の夜だった。昼間は蒸し暑い一日だった。
住み慣れた町を出て、アルトドルフへと移動してきた途中の道で、俺たちはとある旅籠に泊まった。
正直、山も濃く、野宿も覚悟の日であったので、黄昏ごろに明かりが道の先に見えたときは正直ほっとした。
この季節、野宿は蚊がうるさくてかなわない。暑苦しいのに、のみがついた毛布を頭までかぶるのは少々やっかいだからだ。それに較べれば、旅の宿の馬糞臭い藁の上であっても、まだましだというものだ。
この旅籠では、思ったより清潔な部屋があてがわれた。都会と同じだけの料金を取るのかとはじめ愉快ではなかったが、このきれいな空気、敷き布であれば納得だ。
しかも、旅籠は少々変わったつくりになっていた。大きな風呂がついていた。部屋よりも大きいほどの風呂場に、敷布よりも大きな大きな湯だまりがあり、そこから湯気が上がっているのだ。また、風呂部屋から外に出るドアがあり、そこから池かと思うような大きな湯だまりもあった。その湯だまりに、皆で一斉に入るというものだ。
仲間はみな大きな溜め湯に入る習慣がないのと、人に裸を見せるのがいやなようで、今晩は湯浴みをしないとのことだった。
ジェフリーにいたっては、よく賭けで裸一貫で帰ってくるのに、なぜ風呂で裸になるのが恥ずかしいのか、俺には皆目見当がつかぬ。
最近トマソは鎧を脱ぐところすら俺たちに見せないようになった。あいつは何か重要なことを俺たちに隠しているような気がするが、まあ今のところはわからぬので放っておくしかない。
俺は昔、月代(さかやき)の仕方を教えてくれた部族が、このような大きな湯に入る習慣があったので、この風呂の入り方を心得ていた。
なので、「よければ俺が入り方を教えられるが…」と、遠慮がちに薦めてはみたが、誰も首を縦に振らなかったのだ。ハインツなどはまるで俺からの手ほどきは受けぬと言ったように鼻をフンと鳴らした。皆、大きな風呂の開放感というものを知らずに生きているのがもったいないと思っているのに。
ただ、俺が兄上と呼んで慕っているエルフの男、ドルウェンだけは是と言った。
「そうだな…今はまだ皆が起きているから、その間は皆と行動しよう。ちょうど寝静まったころ、カッケルファックス流星群が見えるころにね、二人で風呂で酒を飲もう」
「や、兄上、そんな耳元で言わなくても聞こえます。して、流星群とは何ですか?」
最近の兄上は、何かと耳元で話をしてくるのが気にはなっているが、特に困ったことではないので、毛嫌いするのも申し訳なく、なんとなく近すぎるときだけこのように言っている。
「流れ星がたくさん降ることだよ。年に一度、そんな夜があるんだよ」
「それが、今日ですか」
「そう」
これはまた、エルフの兄上は洒落たことを言うなと思った。
ふうんと軽く返事をして、ではまたあとで、と兄上に告げた。
最近、同じエルフのヤンバルと仲良くしている兄上が、なんとなく面白くないような気がしていた。だが、今日は自分の方を見てくれていて、少しうれしいようなくすぐったいような心持ちがした。
「まあ、先に風呂を使わせていただきます」
「長風呂はのぼせると言いますからね、気をつけるのですよ」
「大丈夫ですよ!」
時々、兄上は、まるで子供か女を心配するように俺を扱う。
まあ、エルフに較べれば、俺は子供のような年なのかもしれない。
もう29歳にもなって、とっくに大人のはずなのだが。
仲間の居る部屋に鎧と金目のものを置き、暗くなった廊下を一人で渡り、大きな風呂へ向かった。風呂場の前の脱衣所に服を置き(ダガーも一本だけ革靴の隠しに入れてある)、腹からタオルをたらし、前をかくして風呂に入る。
女はどうだか知らないが、男はこれで用が足りるのだから、何も裸であることを恥ずかしがることはないのにと思うのだが、彼らはその説明を聞くことすらできぬ辛抱の足らぬものたちばかりだった。
近くにある、ジョッキのようなもので湯をすくい、体に数杯かけ、身を清めてから湯につかる。
ああ。
湯の中に体が解けゆくような感覚。
この開放感。
この開放感がよいのだ。
なんという快楽であろう。
仲間が知らぬことが、もったいなくてしょうがない。
できることなら、教えたいし、共有したいと願うのに。
湯屋の向こうの空を見上げた。まだ西の空は赤く染まっていた。真上の空はようやく夜の女神の色である紺に染まりつつあった。木々と湯気で星がまばらに見えたが、流れ星は目を凝らしても見えなかった。
「そういえば、兄上は…」
流星群を見よう、といった。
皆が寝てから、と言ったから、夜中だろうか。
「兄上は、そんな時間に俺を酔わせてどうするんだ。こちらは生娘でもあるまいし」
と、ひとりごちて笑った。
生娘ならぬ「生男」も価値があるならよいのに、と、思いながら、少し笑った。
しばらく湯につかり、幸せな時間を堪能していたが、少したつともう飽きてきた。
頭に濡れたタオルを乗せ、湯のへりに積んである石に両手をかけながら、考えていた。
さて、兄上が入ってくるまで待とうか。
風呂での酒は多分うまいだろう。
だが、それほど酒が強くない俺は、すぐ酔いが回る。
そうなると、久しぶりの兄上との話す時間が短くなるだろう。
ならば、いっそ部屋で兄上と長く語らおう。そうだ、それがいい。
ざばと湯からあがった俺は、タオルで体の水分を手早く吹きとり、いつもの服を着て戻ることにした。
兄上と、もっと話そう。
そして、もっといろいろなことを知ろう。
そういう時間を兄上も欲してくれているのだろう。
女の話しかしないハインツや、賭けの話しかしないジェフリーなんかより高尚な話をしよう。
そうだ、そんな一時的な快楽ではない、もっと高みの話だ。
俺は、暗くなる前に急いで服を身につけ、部屋へと戻っていったのだった。
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マーセル、セーーーーーーフ!
網走、呼人の温泉につかりながらこんなことを考えてました。
ダイソーの100円美容液買っちゃったわ!
プチプラに手を出してしまった!
どうしようお高い美容液に勝るとも劣らないとか気づいちゃったらどうしよう!
使うの楽しみ!
わくわくするよ! pic.twitter.com/LSXrWnl6RG
posted at 12:51:30

ザ・キュアやりましたー。
パンデミックも好きだし、ザ・キュアも好き。
ちなみにレガシーもまだ1回しかやってないけど好き。
ネタが好きだから全部好きなのはわかってますけど…どのシステムも同じ感覚で遊べるってのは、やっぱりデザイナーさんの作り方が上手ってことなのかなー。


どの友達とやってもおもしろいパンデミック。
こんな感じで遊んでいます。
みなさんもどうぞ!
パンデミックも好きだし、ザ・キュアも好き。
ちなみにレガシーもまだ1回しかやってないけど好き。
ネタが好きだから全部好きなのはわかってますけど…どのシステムも同じ感覚で遊べるってのは、やっぱりデザイナーさんの作り方が上手ってことなのかなー。
パンデミック、ザ・キュアやるの!
一周目は楽勝だったから、つぎはカスでがんばる!
omo「なんで!カスだとわかっているのにやるの!」
ぱーる「ダメ男が好きだから」
omo「そんな!w」 #パンデミック pic.twitter.com/wljkwlLKtn
posted at 13:27:00

「(袋の中身をさわりながら)あー夜越せないなー」 pic.twitter.com/QffP2qcGz8
posted at 15:09:10

どの友達とやってもおもしろいパンデミック。
こんな感じで遊んでいます。
みなさんもどうぞ!
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