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TRPGとメタルフィギュア好き。 多肉の写真もあげています。 現在オンセはD&Dしています。
今宵もあなたと、「愛のアドベンチャー・ゲームブック」を。


しんでしまうとはなにごとだ!

…ということで、指をはさんであった一つ前に何事もなく戻りますw

おとなは、一から人生やり直したりしないのです。
今ある情報や境遇を、うまいこと使うのです。


はじめから読みたい方はこちら




あなたは、二人の男たちと同行することに決めた。

「さそってくださってありがとう、マックス。
とても親切にしていただいたのですもの、わたしもお返しがしたいわ」

マックスの黒い瞳が輝いた。
やわらかな両の手のひらで、あなたのほおをはさむ。
一瞬、キスをするのかと思ったが、彼は美しい目に不思議なやわらかい光をたたえて、あなたを見つめただけだった。



もはや!
もはやあやしい!



「あなたのそばにいさせてください、リシア」

彼はささやいた。
「友達以上の存在になりたいのです」






キタ!
この本の本分、キタ!!



あなたの心臓はどきどきし、魔法の甲冑を破って爆発するかと思うほどだった。
マックスは、あなたのほおをやさしく指でなでた

「あなたとぼくは語りあうことがたくさんあるはずだ、リシア。
でもいまはそのときじゃない。食料が必要だ、思いだしたかい?」

マックスはすばやく向きを変え、角をまがって姿を消した。
あなたは頭が混乱したまま、市場をさがしはじめた。



一時間もたたないうちに、あなたはふたりの若者と埠頭で落ちあった。
あなたのナップサックは燻製肉とドライ・フルーツと固パンでいっぱいだ。
ティムはあなたにはひと言も話しかけず、あなたの目を見ようともしなかった。

ウェイブ・クイーン号は、小型の二本マストの船だ。
船体はぬりかえられたばかりで、ロープはすべて整然と巻きあげられ、まっ白い帆はいつでも船出できるようになっていた。

ベン・ジョーンズ船長は、あなたの乗船を歓迎した。
彼はやせぎすで、日焼けしており、しみひとつない青のズボンとゲートルを身につけていた。
船長は、あなたを小さくて清潔な船室に案内してくれた。

「船が走っている間は、わたしの部屋で休むといい。
島へ着くまでは八時間ほどかかるから、疲れるでしょう。
あの危険な浜に上陸するころには暗くなっているだろうから、十分休んでおきなさい」


ちょっと見てこの待遇!
死亡フラグとは全然違う待遇!

これは、昭和の女では手に入れられない待遇…w


服を着たまま、清潔に整えられた小さなベッドの上に横になった。
眠りに入る前に、同行することになった二人の男のことを考えた。

ティムのよそよそしさが気になる。
ニスラの守護指輪の警告を見てからは、とくにそうだ。

しかし、マックスのやさしい言葉を思い浮かべて、あなたの不安は軽くなった。

「あなたの友達以上の存在になりないのです」

と彼はいった。

ようやぐ眠りが訪れたとき、夢の中で、彼のくちびるがすぐ近くにあった。




うおう…。
おすきになされ、若いお嬢さん。



ということで、次の記事に続く!

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今宵もあなたと、「愛のアドベンチャー・ゲームブック」を。


前回の選択肢より。


66ページに行って、指輪の警告にもかかわらず、マックスとティムの仲間になるのに3票。

56ページに行って、自分だけでピトリック島へ行くのに4票。


なにー!

そんなにみたいのね、男に頼らない昭和女の末路を。

いいわ、特別に見せてあ・げ・る。


いまのページは、指をはさんでおいてね。
離しちゃだめよ。<ゲームブックの定石


というわけで、おしりぺんぺんバトルを繰り広げたオトコらを捨てます!



はじめから読みたい方はこちら



すべてがあまりに調子よく進みすぎる!
会ったばかりの二人の男と手を組むのは賢明だろうか。
とくに、テイムにふれたときに熱くなった指輪のことをマックスに話すわけにはいかない。
指輪の秘密を話せば、マックスはもっと知りたいと望むにきまっているし、そうなれば、あなたの身もとや真の目的も知られてしまう。

「ごめんなさい、マックス。
でも、わたしは決心してしまったの」

あなたはきっぱりといった。

「これは、わたしひとりでやらなければならないの。
見知らぬ人たちを信用することができない、というだけのことにしましょう」

怒りの色がマックスの美しい顔に走ったが、ほんの一瞬のことだった。

「いいだろう。お好きなように。
ただしやとう船にだけは注意したほうがいいですよ」

「ありがとう、マックス。
あなたのご好意にはとても感謝してるわ。
わたしの心がこんなに混乱していなかったら、喜んであなたとごいっしょするでしよう。
信じてくださいね」

「そう、そんなところだろうね」

マックスは肩をすくめた。

「たぶん、また会うこともあるだろう……べつのもっと楽しい状況でね」

「そうだといいわね、本当に」

あなたは心をこめていった。

「さようなら、リシア。気をつけて!」




あーあw


背の高い、すらりとした後ろ姿が去っていくのをながめていると、ふいに淋しさにおそわれた。
これほどひとりの男に心ひかれたことはかつてなかった。
あなたは、決心を変えて彼を追いかけたい衝動とたたかった。



えー!
そんなに好きだったのー!


と気がついても、一度動き出した運命をそうそう簡単に変えることはできないのがゲームブック。
自分の判断を信じて進みます。

仕方なく自分で船を探し出すリシアですが…。



「あなたの船をやといたいのよ!
ピトリック島へ行くので、メアウルフ号をやといたいの」

「あは!また魔術師の黄金探しか!あぶねえ海なんでさあ。
危険をおかして悪魔の船を出すとなりゃ、高くつきますぜ!」


あは!

何もいわず、あなたはエメラルドのペンダントをとりだすと、うすぐらい光の中でぶらさげた。
ホーンは血走った眼で、どん欲そうに美しい宝石をにらんだ。
彼はネックレスをつかもうとしたが、あなたはさっと手をひっこめると、大男の前に立ちはだかり、アベンジャーのつかに手をやった。

「ピトリック島についてからよ、船長!」

「ぬけめのねえお嬢さんだ。悪魔の島へは、いつ出発するね?」

「いますぐに!」

ホーンはあなたの断固とした態度をちらっと見て、にやりと笑った。

「じゃ、こっちへ。
休めるところへ案内しやしょう」

「それにはおよばないわ」

きたない船室へ閉じこめられたらかなわないと思い、あなたはことわった。

あなたが甲板に出るとすぐ、ホーンは大声でききなれない命令をつぎつぎにだした。
すぐに10人あまりの水夫たちが、悪態をつきながら、出帆の準備をはじめた。

薄よごれた帆船は、おどろくほど快足だった。
荒波を競走艇のように軽々と突き進む。
とはいえ、それほど速く進んでも、島の近くにつくまでには8時間を要する。

はじめてピトリック島が見えたときには、息をのんだ。
上空にのぼった月の光に、波打ち際とジャングルとの間に広がる白砂が続く。
沖合に目を向けると、岩だらけの暗礁に、打ち寄せてくだける大波が白い線となっている。
島に近づくにつれて、守護指輪はますます強く脈打ち、危険を知らせた。



うわあ、面倒臭い感じ…。


ホーン船長の大声の命令で、帆がおろされ、暗礁の外側の暗い海に、鎖の音をひびかせながらいかりが沈められた。
つぎの命令で、船べりから小型ボートがおりる。
がっしりとした船長があなたのほうに近づいた。

「おのぞみの呪われた島でさあ」

陰気な声で船長が告げた。

「水夫にボートで暗礁をぬけて浜までこがせやしよう。
その先はご自由に。
その前に、支払いを片づけていただきてえんで」

うらぎりの予感があった。
ひとたびホーンがエメラルドを手にすれば、約束を守るはずがない。

「ネックレスは、わたしが浜に着いたら水夫に渡しましょう」

あなたはきっぱりと告げた。

ホーンは憎々しげに薄笑いを浮かべた。

「選択の余地はないんだよ、お嬢さん。さあ、そのおもちゃをよこしな!」

大男はあなたの腕に手をのばした。
あなたは身をよじって船長の大きな手からのがれると、アベンジャーを抜いた。
刃が夜気の中で輝いた。

「おさがり、ホーン!」

船長はあとずさりした。
あなたは手すりを乗りこえて、縄ばしごをつたって準備のできていたボートにとびおりた。

「こぎなさい!」

あなたは水夫に命じた。

「いやだ。あんな呪われたところへは行きたくねえ!」

男はうなった。

「こぎなさいっていったのよ!」

あなたはアベンジャーを男ののどもとにあてた。おしだまって、男はオールをこぎはじめた。




やだよ、アベンジャーが力をもたない人を脅す道具になってるよ…
カコワルイよ…

つか、なんか楽しい雰囲気とかワクワク感とかがまったくないよ…



波が小さなボートを、暗礁のほうに運んでいるような気がする。
ふいに、水夫はオールを放りだし、海に飛びこんだ!
男の頭がまっ黒な海に浮かんだと思うと、船に向かって大きく水をかいて泳ぎはじめた。
あなたは小舟にひとり残され、まっすぐにおそろしい暗礁に向かっている。

一回……二回……三回、ボートは大波に乗って前に押しだされた。
暗礁のするどい岩にぶつかって、もろいボートが砕けると同時に、あなたは波の泡の中へ放りだされた。



あ!



あなたが必死でこわれたボートにつかまったとき、大きな板ぎれがあなたの頭に激突した。




ああ!




あなたは恐ろしい痛みを感じたが、それも一瞬のことだった。
                   おわり



あああ!

終わっちゃった!
終わっちゃったよ!
ああああー!


ちゅーどころじゃない!
別れただけでもしんだよー!w



…おちつけ、わたしたち。
とりあえず、指をはさんでいたところに戻ろう。



66ページね。
そこからいこう。うん。





というわけで、次の記事は66ページから。

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今宵もあなたと、「愛のアドベンチャー・ゲームブック」を。


はじめから読みたい方はこちら


ティムが失礼なことを言ってたんだっけ。





泥棒は自分の剣をぬいた。
波上場の男たちが集まってきて、ちょっとした人だかりになった。
あなたは泥棒にためされている。
この堂々たる武器を使いこなせる力を示さなければならない。

あなたは魔法の盾をもちあげると、腰を低くし、身についた戦闘姿勢をとり、アベンジャーを前にかまえた。

ティムはニヤリと笑い、しなやかな、ねこのような動きで、あなたのほうへ進んできた。

「盾をもっていないじゃない!」

あなたは叫んだ。

「どうしておれに必要なんだ? あんたはそんな近くまで寄れっこないさ!」




信じちゃダメだよ!
クラシックD&Dでは、シーフは盾を装備できないからだよ!w


あざけりに怒り狂い、あなたは無礼者に突きかかった。
ティムのひきしまったからだはすばやく宙に飛び、あなたは彼を見失った。
彼は剣のひらたい刃で、甲冑を着たあなたのおしりを、ぴしゃりと音をたててたたいた。
野次馬たちは、あなたが痛む尻を片手ですばやくさするのを見て、大声で笑った。

落ち着け、あなたは自分にいいきかせた。
あわててはいけない。
冷静さを忘れずに、チャンスを待つんだ。




おしりうたれた!
きっと、子供の「おいた」におしりを打つ、ぐらいの意なんだろう。
くそう…!


やっとのことで怒りをおさえ、あなたは自分の動きに気をくばりはじめた。
泥棒のまわりをまわりはじめる。
相手はよどみなく向きを変え、あなたのすべての動きから目を離さない。
からかうような笑いを絶やさずに、彼はあなたが距離をせばめるのを許している。

ふいに泥棒が視界から消えたとき、あなたはくるりと向きを変え、すんでのところで、またおしりをたたかれるのを防いだ。

「二度と同じ手はくわないわ!」

あなたは、テイムがいつも、剣を避ける際に、左側から身をひるがえすことに気づいた。
あなたは、すばやい動きで、剣を右側に突きだすと同時に盾を地面に投げつけた。


あなたのもくろみどおり、テイムは空中にとびあがり、不安定な盾の上におりて、バランスをくずした。
身の軽い泥棒もさすがに前につんのめり、両手をついた。

一瞬、ティムの革ズボンにつつまれたひきしまった尻がつきでた。
あなたは全身の力をこめて、アベンジャーの平たい刃を、お尻にぴしゃりど打ちつけた。
ティムのからだは、前のめりに一回転して、あおむけに大の字にころがった。

見物人たちのやじとかっさいは、耳をろうするばかりだった。
何がおきたのかに気づいたとき、ティムの日焼けした顔は、怒りにそまった。

「もうおわりですか?」

あなたはわざとやさしくたずねた。

「いまはな!」

彼はうなり声を出した。

上品な手つきで、あなたは魔法の剣を大きな弧をえがいて振り、待ちかまえているさやにいきおいよくもどした。
手袋をしたままの手をのばし、ティムに手を借して立たせようとしたが、怒り狂った泥棒はあなたの手をはねのけ、自分でとびおきた。
彼はあざける野次馬たちを押しのけて、人びとの中へ姿を消した。




この本をはじめて読んだ時の、わたしの反応。

「ざまーみやがればーかばーか」

頭弱すぎる…w


あなたはものもいえなかった。若い泥棒の手があなたの手をはらいのけたとたん、守護指輪がはげしく脈打ちはじめ、いまでは熱すぎて身につけていられないほどになったからだ!

魔法の指輪が、邪悪な存在を警告している。
あなたは不安な気持で立ちつくしていた。

「一流剣士であることを示しましたね、リシア」

マックスの実い声があなたのすぐそばできこえた。

「でも、あなたは、わたしの若い友人の敵になってしまったようだ。
彼はちょっとやそっとでは、この屈辱はわすれないでしょう」

「でも、彼の望んだことですもの!」

あなたは腹立たしげに大声を出した。

「おたがいに後ろからたたきあっただけだし、はじめたのは向こうだわノ」



「ノ」ってのは「!」のことですな。
OCR、ちょっとかわいい。




「彼があんなに怒りっぽいのなら、仕事の相棒に望ましいかどうか疑問だわ」

学者の美しい顔がちょっとかげった。

「彼も気をとりなおすだろうし、あなたもそうでしよう。
島へ行く船は雇ってあるのだから、いますぐにでも出発できますよ。
ぼくがティムを探して、傷ついたプライドをなだめている間に、あなたはみんなの食料を買ってきてくれませんか?」

マックスヘの信頼と、指輪の警告がもたらす不安とで、あなたの心は乱れていた。
二人の男性と同行するか、同行を辞退するか、ただちに決心しなくてはならない。



指輪の警告にもかかわらず、マックスとティムの仲間になる気なら66ページヘ。

自分だけでピトリック島へ行きたいと思うなら56ページへ。



さて来ました選択。
つか、もう彼らの仲間になること決定ではなかったんだ…w


どっちがみたい?とか、ありますでしょうか?
コメントか拍手で一票を投じてくだされ。
多いほうの続きを書きたいと思います♡

特になければわたしの1票で次へw



ちなみに、拍手ボタンの殿方&お嬢様方へ。
拍手ボタンの後、適当な名前で問題ありませんので、どちらを選ぶかだけ残してくだされー。

「66」
「56」

とかだけでもOKですよー♡






一緒に行くか、一人で行くか。


つか、一人でももうピトリック島に行けちゃうの?
もうついちゃうとか…ゲーム後半なの?w

24時間以上経過したら、続きをかくよ!

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日付は飛んでないけどお久しぶり。

今宵もあなたと、「愛のアドベンチャー・ゲームブック」を。


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さて、ティムが宝物の分配に不満があるらしい。
取らぬ狸の…と言ってられないのが報酬のこと。




あなたの顔を見おろティムのたくましい顔には、なんの表情もなかった。
あわい茶色の目だけが動き、あなたのすべてを観察している。

「ティム。少し気を楽にして、気持よくお互いに話しあいましょう」

親しみをこめた口調で、あなたはいった。
答える気がないのかなとあなたが思いはじめたころになって、ようやく彼が口をひらいた。

「おれは盗賊だ。
ただし、他人から奪いとる悪い連中から盗むことによって、くらしを立てている」

ティムの冷静さ、内にひめた威厳、そして力強い容姿に、あなたは心うたれた。


「プロの泥棒として、誰ひとり信用してはいけないと学んだ。
マックスは仕事の相棒だ。
二週間前にスキプトンに来たときに、おれはやつに出会った。
あいつは人あしらいがうまいんだ。あんたも知っていることと思うが……」

魅力的な若い学者のことを考えて、あなたはほおを染めた。



まてまて!人を信用しない盗賊が2週間でマックスを信用したってことね!
そういうことね!<揚げ足取り



「他人――とくに女性――に自分を好きにさせる彼の力については、あんたも知っているようだ。
いずれにしても、あいつはおれには役に立つ」



アンタ男なのに好きになってるじゃん!w


「あいつと宝物を山わけにすることは気にならない。
だが、上等だが新品の甲胃を身につけた、なんの経験もない娘っ子に、喜んで分けてやるには、三分の一はあまり多すぎる。
それに、その美しい剣は、あんたがそれで怪我しないうちに、正当な持ち主に返すべきだろう」



ハア?
この剣は魔法の剣ですー、そいでもって魔法の鎧だから傷ついてないんですー。
使ってないのと違うんですー。

まてよ。
リシアまだ使ってなかったね…w


若い泥棒の侮辱は、あなたをおこらせた。
あなたは慣れた手つきで、アベンジャーをぬきはなった。

「見事だ」

ティムは、表情も変えずに、冷やかにいった。

「そんな大きな剣の抜き方を、知っているとは思わなかった。
さあ、あんたが使い方も知っているかどうか、見せてもらおうじゃないか!」



くそう!
泥棒ごときにガタガタいわれたくないわ!

わたしは…兄よりは強いんだからね!


…アレ?w


明日の記事に続く!

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今宵もあなたと、「愛のアドベンチャー・ゲームブック」を。


前回の選択肢より。


19ページにいって、マックスと一緒に行こうという意見、4票。
38ページにいって、わが道を行くという意見、3票。


1票差。
というか、24時間ぐらい3票ずつでしたw



というわけで、オトコについて出かけることにします!



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19.「わかったわ。ごいっしょさせていただくわ。
でも、宝の分けまえは等分にすることが条件よ」

あなたはいいきった。
マックスはあなたの断固とした表情をちょっとながめてから、くすっと笑った。

「了解! まったくたいしたお姫さまだ、リシア!
さて、あとは、あなたが3人目としてくわわるのを、わたしの相棒にみとめさせることだ」

あなたはマックスのあとについて、中央埠頭ヘむかった。

「ティムをさがす間、ここにいてください」

彼は小声でいった。

「誰かが話しかけても、言葉に気をつけて。
このへんの海賊たちは、ほとんどが、冒険家たちから金銭をかすめとって生活しているんですから」

あなたはうなずいた。

ほんの2、3分で、マックスが、風変わりな若者をしたがえて姿をあらわした。
若者はシャツからブーツまで、全身、やわらかな革を身につけている。
細いロープを輪にして、巾広(はばひろ)の革のベルトに通してあるのが見えた。


きたこれ!
シーフ然とした格好!
ロープ(50フィート)とか!


反対側には、さやにおさめた短剣をつっている。
筋肉質のからだは、たくましい力強さと、豹のような動きを連想させた。
褐色の髪が、日焼けしたそばかすのあるほおをとりまいている。

「リシア、これが相棒のティムだ。
われわれの話をティムにしたんだが、財宝の山わけに同意するには、その前にあなたと二人だけで話がしたいといっているんだ」

あなたを励ますようにウィンクすると、彼はさらにいった。

「きみたちが話す間、ぼくは姿を消すことにしよう」


49ページヘ。



なにさ。
二人で話したいとか、どういうことよ。
取り前が気にくわないってこと?


鼻息荒く、49ページへ…次の記事に続く!

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さて、もう日が暮れたことですし。

今宵もあなたと、「愛のアドベンチャー・ゲームブック」を。


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さて、マックスの説明続き。



「ところで、スキプトンに来たのは、どうしてなんですか、リシア。
この薄暗い、わびしい町は、とてもあなたのような若くて――美しい人の来るようなところではありません」
「そんなことをいえば、あなただって、こんな場所にいらっしゃるにしては、あんまり上等すぎる服装じゃありません?」
実際、このすらりとした若者は、この場所にそぐわない身なりだった。
地面につきそうなほど長い、あざやかな赤のマントを肩からはおり、頭には、同じ赤のビロードの帽子を粋にかぶっている。
わきばらに、立派な飾りをほどこした短剣を下げている以外は、武器は持っていない。



すでにあごひげある時点でぱーる的にはアウトなもんで…。
どんなきれいに格好でも、好きになる条件とは読み取れない…という私的意見をw

かつての師は魔法使い、という話を、マックスはぺらぺらとしゃべります。


マックスが魔術といったので、あなたはおどろき、警戒心がわいた。
「あなたは魔法使いなのですか?」

「はっは! 残念ながら、違いますよ、うるわしの戦士どの。
わたしはただの学者です。
言語学や薬学、数学の研究者です。
わたしが師のオスターの秘密をほんの少し、学んだか学ばないうちに、彼は死にました。
でも、うわさというものは、真実と同じくらい力のあるものですね。
わたしが書斎で貴族の息子にラテン語を教えているところを、この辺のならず者たちが見たら、連中はおそらくわたしを町から追いだすでしょう。
連中にいわないでくださいね、リシア。
不安は思わぬ結果を生むものです」

マックスの他意ないほほえみとつつしみ深さに、あなたは警戒をとき、軽く笑った。

「ああ、笑顔のほうがいい」
マックスはいった。


はっは!
いつの時代も殺し文句は同じさね。


「そんなにすばらしい甲冑と武器を持った美しい若き戦士が、なぜ、こんなところを歩いているのでしょう?
あなたが自分のことに責任をもてるのは疑いもしませんが、
このさびれた土地では、あなたは人目を引く存在なのはご承知でしょう?」

「わたしは船をやといたくてここに来たのですわ、 マックス。ピトリック島へ連れていってくれるベテランの船乗りを見つけなくてはならないのです」

とたんに、マックスの黒い眼がおどろきに見ひらかれた。

「ピトリック島は危険な場所ですよ、リシア。
恐ろしい怪物や、巨大な生き物が棲むといわれているのです。
また船乗りたちがいうには、島のまわりは海も空も竜が守っていて、船を着けることさえ不可能に近いそうです。
いったいなぜ、あんなところへ行きたいのですか?」

マックスに聞かれて、あなたは目的を明かしたい気になったが、ニスラの指輪がそっと脈打って、警告を思いださせた。

あなたは、マックスの視線をはずした。





ニスラの教えは、女の子の最終防衛線。
最終防衛線。


あなたは作り話のあと、肩をすくめた。

「妖精がその財宝の話をしたとき、この目で見てやろうと思ったのです。
冒険ははじめてじゃありませんし、旅に出てみる価値はありそうですもの。
もし、トレッグとかいうものが立ちふさがるなら、このアベンジャーがそいつの気を変えてくれます!」
あなたは自信たっぷりに、魔法の剣の宝石をはめこんだつかをたたいた。

マックスは真剣な表情で、長いこと身じろぎもしない。それから、ふいに、笑いだした。
「なにがそんなにおかしいの?」
「なんという偶然だ! リシア、信じられないでしょうが、わたしが友人と二人でスキプトンにいるのも、まったく同じ理由なんですよ」



彼も同じ理由だそうで。
へー。
まあ、GMやってると、よくこうやってPCに近づこうとするので、マックスばかりを責めるわけにはいきません。
この本を書いたであろうGMが、そういうフックを用意しただけに過ぎないのですから。


ただ、一言申し添えておくと、小学生のわたしは既にこういうなれなれしいスタートが好きではありませんでしたw


彼はおし殺した声で、あなたのほうに近寄りながら、続けた。
「呪われた島にまつわるうわさがほんとうなら、わたしたちはきっと役に立ちますよ。いっしょに行こうとお思いなら、ティムに話してみましょう。
彼はビクスビー出身のうでききの盗人で、わたしたちは船出にてきした潮流をまっているところです。
きょうがその日なんだ、リシア!
これ以上のチャンスはまたとないんですょ」

見知らぬ人とこんなに親しく話したのははじめてだったし、マックスの親しみのこもった礼儀正しい様子は、こころよかった。
あなたは、この美しい未知の人物といっしょに行きたかったし、彼を信頼したかった。
だが、ニスラの警告がやはり頭にこびりついている。




マックスの申し出を受けようと思うなら19ページヘ。

自分の道を進むほうがいいと思うなら38ページヘ。





さて、またまたきました選択肢。

どっちがみたい?とか、ありますでしょうか?
コメントか拍手で一票を投じてくだされ。
多いほうの続きを書きたいと思います♡

特になければわたしの1票で次へw



ちなみに、拍手ボタンの殿方&お嬢様方へ。
拍手ボタンの後、匿名で全然問題ありませんので、どちらを選ぶかだけ残してくだされー。

「19」
「38」

とかだけでもOKですよー♡

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さて、もう日が暮れたことですし。

今宵もあなたと、「愛のアドベンチャー・ゲームブック」を。


前回の選択肢より。


42ページにいって、地図に従うという意見、4票。
37ページにいって、家にとどまる意見、2票。



というわけで、地図にしたがって旅に出ることにします。

いいの、パッドエンド見なくてみなさん…<いやそういう問題では


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まあ、既に夜中に家出してきているリシア。
もう引き返すことはできないわけで。




「ほかに道はないのよ、ニスラ」あなたは叫んだ。
「この地図を見て、ガーリンドは行ったにちがいないわ。兄さんを見つけたければ、わたしもこれにしたがうしかないでしょう」


ひらがなの多さ。
これに小学生のわたしはずいぶん助けられます。
つか、ホントにこの本は誰をターゲットにした(略)


「地図のとおりに行こうという決心を変えないなら、リシア、誰も信じるなというわしの忠告だけはわすれるでないぞ」
ニスラは念を押した。
「あなたにいただいたもの、みんなとても感謝しているわ。いわれたことを守ります。さようならニスラ。ありがとう!」

スキプトンの町はずれにつくころには、太陽はもう高くなりはじめていた。海と魚のにおいがいたるところにただよっている。



ふと、背後に誰かがいる気配を感じて振りむくリシア。


とうとう来ましたよ、一人目が。


波止場近くに来たとき、背後に人の気配を感じた。
振り返ると 若くてハンサムな男が立っていた。
茶色がかった黒い髪がやわらかく、広い肩の近くまでのびている。
からだつきは引きしまってたくましく、若いランナーのようだった。


ランナーって…はしる人ってことかしら。
マラソンランナーのような…ってことかしら。
まさか、プラモデルのランナーのようなって意味ではないですよね…いくら学者でもw


情熱的な目、入念に手入れされた濃いあごひげからもれるはほえみ、あなたの目はたちまちその若者に吸い寄せられた。
彼の視線は魔法の甲冑をも通りぬけて、まっすぐにあなたの心へつきささるように思えた。
あなたの視線に彼が気づいたとき、あなたはほおが赤くなってほてるのをおさえなければならなかった。
こんなにすてきな男性、こんなに魅惑的な顔の人間がいるとは、想像したこともなかった。




そんなにー(棒読み)

つか、このぐだぐだと続く男に対する説明を打ち込むのが面倒になり、スキャナのOCRつかってますからー(棒読み)



「自己紹介させてください」彼は礼儀正しく、しかも打ちとけた様子でいった。
「わたしは、マクシミリアン・トロイという者です――マックスと呼んでください」
澄んだ音楽のような声は、際立った容姿によく似合った。



マックスの説明、まだまだ続きます。
次の記事へ。

拍手[0回]

今宵もあなたと「愛のアドベンチャー・ゲームブック」を。


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ミスリルについて一通りの説明を受けた後。



ニスラは次に、かぶとをあなたに手わたした。
それは帽子といったほうがいいような形で、飾りに白ユリの紋章を彫りこみ、ふちにイノシシのするどい牙のような突起が一列にほどこされている。
とがったてっぺんからは、ライオンのたてがみのような金色の毛のふさがたれている。
かぶとの内側はやわらかい革と子羊の毛で裏打ちしてある。
かぶってみて、あなたはぴったりとした心地よさにおどろいた。



ああ、表紙のこのかぶと。
これですな!






エルモア氏、本当にいい仕事をなさる。



「ありがとう、本当にありがとう」
やせこけたニスラは、あなたが感謝をこめて抱きしめようとすると、手を振っていった。
「礼にはおよばん。ほかにしなけりゃならんことがある。トレッグは、並みの戦士ではない。魔術師としてのやつの力は、きみが見るもの聞くもの、すべてを変えることができるんじゃ。やつの勢力範囲に入ったら、きみは自分の五感を信用してはならんのだ。」



また、ニスラは、リシアが「ヒルドリックの娘」であることを知ったら絶対とらえようとするので、誰にも自分の正体を知られないようにと教えてくれます。

この後、危険を知らせてくれる赤い宝石のついた指輪をニスラはさらにくれます。

主人公、マジックアイテムでガッチガチ。

これが、わたしがこの本から教えてもらった、D&Dの装備です。


その指輪が、早速何かに反応。
どうやら、この地図らしいです。


ニスラのするどい目が指輪を見つめた。それからあなたを見て顔をしかめた。
「これは罠だ、リシア!この地図には呪いがかかっている。多分トレッグのしわざじゃろう。ガーリンドはこのとおりに行って、二度と戻らんかった。これを使ってはいかん。さもなければ、きみまでもが、トレッグの邪悪な手の中へまっすぐ飛びこむことになるぞ!」


魔法の指輪の警告を受け入れるかどうか、無視するか、あなたは決めなければならない。



とにかく、地図にしたがってみるしかないと思うなら42ページへ。

旅はあまりにも危険すぎるので家にいるほうがいいと思うなら37ページへ。




さてと…来ました、選択シーン。


どっちがみたい?とか、ありますでしょうか?
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前回の選択肢より。


21ページにいって、家にとどまる意見、1票。
27ページにいって、兄を探そうという意見、2票。


したがって、兄を捜すために27ページへ。


ちぇっ、せっかく家にとどまってパッドエンドを披露しようと思ったのに…<その1票は自分かい!





27.月の光の中で古い地図を眺めていると、トレッグを探し出す話をするときの、兄の勇気あふれる顔が浮かんできた。迷う余地はない、どうにかして、ピトリック島へと行かなければ。
あなたは忙しく考えをめぐらし、計画を立てた。もちろん、父の魔法の剣、アベンジャーと盾は持っていくつもりだ。




アベンジャーって!
はじめから復しゅうする気満々すぎる!w

このあと、ほとんどの財宝をトレッグに持っていかれ、数少ない資産の、母のエメラルドの首飾りを資金としてもっていくことを決めます。
…家庭内泥棒だ!

ちなみに、「おうちのかねはあたしのもの」と、家のお金をくすねてしまうのは、2番目以降のこどもだという話が、知り合いの中でまことしやかにささやかれています。アメリカの家庭でもそういうものでしょうか。<違うと思う

旅に出る前に、もうひとつ重要な仕事があった。あなたは、野原を抜けて樫の巨木に続く小道をたどった。樫のねもとにうろがあるのが見える。あなたは木の割れ目に頭を突っ込んで、そっと呼びかけた。「ニスラ!起きて!リシアよ。ねえベッドから出てきてちょうだい」


このブローニーのニスラとやらは、リシアにチェインメイルを送り、家出の助長をします。

「これはきみへのおくり物だ。さあ、あけてごらん!」
袋の中を見ると、みがきあげられた金属がやわらかい光を放っている。甲冑だ。魔法の甲冑だ。ブローニーのすばらしい技術によって手作りされ、革よりも軽く、鉄よりも強い。大急ぎで、袋の中身を全部とりだした。
精巧な鎖かたびらは、胸当て、かぶとの完全な一揃いで、すべてミスラルと呼ばれる最高級の金属でできていて、青みがかった光を放っている。


ただの女子用ゲームブックと思いきや、いきなり金属・ミスリルの説明。
これでわたしは、D&Dに対する英才教育をうけることになります。



このとき確か、小学4年生。
D&Dに触れるのは、高校1年生。
TRPGという深みにはまる、6年前のことでございます…。




明日の記事に続く!

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早速パラグラフ1のつづきから…。


怖い夢の後。
なんとはなしに寝られなくなったリシアは、兄の部屋へ入っていきます。
そこで彼が残したトランクを開けると…なぜか隠して部分を見つけます。
その中から、「ピトリック島」と書かれた島の地図を見つけます!


きた、島の地図!
そして、なんとなく兄の行き先!w



ほんの2、3時間前にはガーリンドを見つける夢をあきらめ、両親にしたがおうと決心していた。
だが、ガーリンドの地図を手にしたいま、あらたな希望が押しよせた。
理由はないが、兄が今も生きているのを確信した。
この地図が兄のところへ――そしてトレッグのところへ、みちびいてくれるはずだ!

あなたは、結婚し、平和で安全な生活に落ち着き、両親を喜ばせるか、あるいは、すべてをかけて邪悪な魔術師の島へ兄を追っていくか、どちらかを選ばなくては入れない。






やっときました選択タイム!






・父の望みにしたがって家にとどまろうと思うなら21ページへ。

・地図を利用して兄を見つけようと思うなら27ページへ。




よし、選択しよう!



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